ココはダムに沈んでからは一度も釣りには来ていない。ダム観光と山菜取りには来てるが・・・。
初めての渓流釣りがココだった。詳しく書くと、揖斐川上流西谷支流部蔵ヶ谷。近所の床屋さん2人に「渓流釣り教えてください」と頼んだのが始まりだ。そもそも自分の中の渓流釣りというのは、【車で山へいって川原で魚を釣る】程度だったので、お陰でこの「初めての渓流釣り」はとんでもない一日となった。因みに竿は渓流竿なんて持っていなく「ヘラブナ竿の5.4m」(*´Д`)
先ず前日の夜出発に驚く。何故かと聞くと「先客に谷を取られたら終り」だそうた。場所は?と聞くと「徳山!門入」と今まで聞いたことがない地名が出てきた。
かどにゅう?なんじゃそれ?そのまま訳も分からぬまま夜道を進む。。。
揖斐川沿いを通っているのは分かったが、しばらく進むと暗闇の中煌々と光る場所が現れた。
そう!工事中の徳山ダムである。
工事現場手前に守衛さんがおり、車のナンバーをメモられ&釣り目的との事を言い通過。すると超ドでかトンネルが現れた。何でもこのトンネルはダムの放水管との事で、とても貴重な場所通り抜けることができた。
川が見えるのに、車は全く止まる気配が無い。「一体何処まで行くんだ?」と思っていると、人がいない集落が現れた。すると「この通りが徳山村の銀座通りでな~、昔は人も大勢いたんだよ。一度パンクして助けてもらった事もあるんだよ」・・・・・と。。。他にも昔話を沢山してくれた。
橋を渡り、さらに車は進む。左下には川が流れている。西谷本流だ。しばらく走るとこれが「沈下橋だよ」と言われ、またも小さな集落が現れた。ココがその門入である。
ようやく着いたんだと確信した。・・・・・・が、車は相変わらず止まらない。今度は右へ曲がってガタガタ道を上って行く。かどにゅう通過してるじゃんよ~~~。そしてようやく車は止まった。
・・・・が、自分は耳を疑った!?「準備したらココから歩くよ!」
え?????何いってるの????ってか川あるじゃん?ソコ(入谷である)に・・・・・。暫く歩くと堰堤が現れた。二つの谷が合流していた。蔵ヶ谷と千回沢である。
先行っていいよ!と言われて釣りあがるが、全くもって釣れない。ってか生まれて初めての沢登りであり、源流釣りであり、藪こぎである。因みに餌は床屋さんが持ってきてくれた(採ってきた)ブドウ虫である。なんでも木曽川の川原で取ってくるみたいで、涸枝の中にブドウ虫がいる天然モノだ。
・・・にしても釣れない。・・・辛い。・・・足痛い。・・・ってかもう帰りたい。。。。2人の床屋さんはもちろん釣れていた。本当の天然アマゴに岩魚を\(◎o◎)/!
そしてそのままF1に到着した。ココで帰れると思った。ってかもう帰りたい。だがまたしても耳を疑った「滝の上行くよ!」
はあ~~~~~~~~~~~~~~~?????????????
登ったよ・・・。マジ死ぬかと思ったよ・・・。でもさ~・・・登ったからと言ってその先も釣れないんだよ。するとようやく「戻ろうか?」との声が!
やっと帰れる。もう渓流釣りなんて懲り懲りだ。二度と行くか!と心のなかでブツブツ呟きながら谷を下る。
知っている方もいると思うが、F1の少し下った所に右岸から本当に小さな小さな沢が合流している。実は行きの時「この沢気になるな~」と床屋さんが言っていた。
その合流点に着き一度休憩を取る。一人の床屋さんは山菜取りながら先に下っていったが、もう一人の床屋さんは沢に行く気満々である。どちらを選択するか?
今思うと、もしここで谷を下っていたら二度と渓流釣りはしなかっただろう。そう!二人で沢を釣り上がる事にした。
床屋さんが「ヘラブナ竿を3m程に縮められるか?」と聞いてきたので、穂先から3本だけを抜いて、残りを合流部に置いておいた。仕掛けは2m弱に直してもらった。それほどのブッシュが生い茂る小さな小さな沢だった。
先に行っていいよ!を言われ進むと、足元に魚影が!それも沢山の魚たちが自分の足元から逃げていく。この後が凄かった。今でも鮮明に覚えている。
餌を投入すると、あっという間に岩魚が飛びついてくる!そう!生まれて初めての岩魚が釣れた!お腹は綺麗なオレンジ色。とても美しいその魚体に感動してしまった。その後はまさに桃源郷かと思うほどの岩魚天国が待っていた。
釣れそうなポイントなんて関係ない!もう何処にでも岩魚が居る。ってか目視でも余裕でわかる岩魚の大群がこんな小さな沢に居る。そして釣れる。
まだ先まで行けそうだったが、床屋さんが後方から「戻ろう!ココは未来に残した方が良い。また来よう!」と言ってきたので納竿とした。
この沢に来るまであれだけ嫌いになってしまった渓流釣りが、大好きになってしまったよ。
でもね、この沢・・・・。数年後毒流しにあって全滅したって・・・・。今はどうかわからないけど、徳山の谷や沢は当時からカルキ袋が捨ててあったよ。
この日から徳山へはダムに沈む年まで通った。単独で行くときは原付積んで林道の奥深くまで行ったこともあったし、床屋の両氏とも何度も行った。心残りは金ヶ丸谷へ行けなかった事かな。まあ、ホハレ峠越えで行けば今でも行けるが、そこまでの体力も気力もない。良い想い出として残しておこうと思う。
東谷川のとある谷にて。
徳山アマゴ。
残雪残る林道。
単独釣行の時も、ダム関係者の方々と釣り談議になった。白谷なんかはダムに近いせい?&根尾に抜ける道建設?もあってか工事関係者から「釣れてる?」なんて、よく声を掛けられたな~。(まあ安全上だとも思うが)
西谷本流
。門入よりも数キロ先。
このガレ場を降下してきました(´・ω・`)
根洞谷と西谷本流の出合。
根洞谷と小茂津谷の出合。写真は床屋のM氏。
懐かしい旧徳山の写真ありがとうございます。
東谷川のとある谷ヒン谷かな?
それから東谷鬼生谷出会いのダブル堰堤
林道の残雪、戸入部落から1Kぐらい上がったところかな?
西谷本流、門入大堰堤上流の林道から川が離れ根洞谷出会いまで
ここしか降りられない最後の小沢から降りた下の淵と下りる小沢
の写真ですよね ここから降りて半日釣りで根洞谷出会いまで釣って山道
を上がってくるのがつらかったですね
デカイ奴出ましたね
懐かしい写真ありがとうございました。
宮川好視さん
コメントいただき誠にありがとうございます。
ハードディスクに残っていた写真ですが、良き想い出としてブログにUPしました。
【ここしか降りられない最後の小沢から降りた下の淵と下りる小沢】
その通りです。写真の時は6月下旬で、西谷本流への降下時は毛虫だらけで大変でした。
仰るとおり、それ以上に「帰りの林道への直登」は超超大変ですが( ;∀;)
大変といえば、白谷を釣り上がった時も大変でしたね。あの堰堤の数は凄まじいですもんね。
白谷大崩壊の後もびっくりした覚えがあります。
当時は、金ヶ丸谷を一度は行きたいと思っていましたが、結局行けずでした。アチラはウェットスーツが必須と聞いていましたが・・・・。
こちらこそ、旧徳山の事はお話ができて嬉しかったです。ありがとうございました。
よく写真持ってましたね~
>宮川好視さんの現場説明・・よく知っている、じっくり見直すとそのとうりです
残雪の林道は、たぶん鬼生谷です
4月にここの横を通過して上流に行きました
門入堰堤から根洞谷までの間での降り口は6か所あります
バックウオーター上・・よく踏まれた道、その上流尾根からの下り、その上流川を横切る細いワイヤーのある場所、さらに上流林道に岩が落ちているところより下にある尾根伝いの下り(ここが長者平までの中間点か)、その上流の沢伝い、長者淵の下に出る沢伝い、長者平からおりる踏まれた道(根洞谷前に出る)
>根洞谷と小茂津谷の出合
この上流根洞谷本流は釣れなかったが、小茂津谷は残っていた
>金ヶ丸谷 ウェットスーツが必須?
ではないがへつりが何か所もあった、意外と釣れなかったです
知人が春先に40cm近いさびあまごを拾ったこともありましたが、自分は台風後に本流で25cmオーバーを8匹以上釣ったことがあり、これが一番よく釣れた時です
ダム工事で毒流しが多く荒れたと聞いています。今では車で行けない桃源郷になりましたね
写真ありがとう
デイリートランさん
コメントいただきまして誠にありがとうございます。
もう15年以上前でしょうか?ブログがまだない頃に渓流釣りのHPを開設しておりまして、300万画素のデジカメ持って渓流釣りをしておりました。ちなみに少しだけですが記事に写真を4枚ほどUPしました。
徳山ファンの方からの奥深いリアルなコメントを拝見させて頂くと、また行きたくなってきますね!
ダムに沈んでからは尾上郷の大黒谷へよく行っていたのですが、最近は仕事が忙しくて、なかなか行けてません。
こちらこそ貴重な情報ありがとうございましたm(__)m
大黒谷
これもまた懐かしいです
谷の入り口で林道が崩壊してから、数度行きましたが、釣り荒れで全く釣れなかった。
林道が通行できたころは、やまめを釣ったこともあり、楽しい釣りができました。
今は、鍵が変わったらしいこともあり、行ってませんが、原生林の中の本流や大黒谷は気持ちよかった(釣れなくても)
知人は、その昔大黒谷上流のダムで、ボートルアーやり、イワナを釣りましたが、痩せていたといってました。
デイリーとらんさん こんにちは。
アチラは何とも言えない雰囲気が良いですね。自分は「ひるがの」から抜けて行っていましたが、ダム上は熊さんが多いので入った事はありませんでしたが、ダム下は枝沢含め結構攻めました。隣のアマゴ谷と違い、イワナしか釣れない渓でしたね。
今後、大黒谷の写真もUPしてみようと思います。