税務調査
国税庁が管轄する税務署などの組織が、納税者の申告内容を帳簿などで確認し、誤りがないかどうかを確認する調査のこと。
寒さ厳しい2月初旬。朝だしの準備も終わりに近づいた頃、工場扉からノック音が響いた。
何社か入る納入曜日だとしても朝から誰だ?と、扉を開くとスーツを来た3人が立っている。よく見ると昨日お客で来ていた方もいる。何だろ?
「●●税務著の者です」「何か?ありました?」「税務調査に来ました」「なんで?ウチなんも悪い事やってないよ!」
正直言って、ウチみたいな超零細企業に税務署の職員が来るなんて(税務調査されるなんて)思ってもいなかった。ウチはコロナ関連の補助金・給付金等一切もらってないし、帳簿と経理に関しては真面目にやっている絶対の自信があったので「なんでウチ?他に悪い事やってる店見つけて行った方いいんじゃないの?」と思ったからだ。まあ、結局ウチに来た理由を聞いて納得(代表取締役交代後の売り上げ増加)はしたけどね。
だからだろうか?直ぐに頭の中は落ち着きを戻した。「どうすればいいの?帳簿見せればいい?とりあえず顧問税理士の先生に電話するよ」
な~~~んにも怪しい事していないし、早く終わってほしいから今すぐでも良かったけど、税理士の先生の都合で午後からの調査となる。
【午後から実地調査始まる】
今回無予告での税務調査だけど、現金扱っている商売ってのは脱税がしやすい?から今回みたいな突然来るのはよくある事みたい。なので皆さん気を付けてねwそれは突然来ますから!!
なので、直ぐに現金チェックが行われる。現時点でのジャーナルとレジ現金残高、現金出納帳残高が一致してるかを調べる。現金全部数えてくれると思ってたらコッチがやるのね!機械とかないのね!なので自分が全部数えました。ここは数百円誤差で無事?終える。数百円でも問題なのは問題なのだが。さらに覆面調査されていた時に支払いで使われた1万円札×2枚(つまり2回は最低でも来てるってこと、結局さらに来てたけど)の保管場所と有無を確認。「お~~~某有名映画で見た光景だ~~~~おんなじだ~~~」と、思いながらその一万円札を見つけて確認してもらう。
その後も色んな事聞かれて、色んな事見られ、過去3期分の元帳をお借りしたいと言われ、過去3期分のレジジャーナル日計表から仕入れ伝票全部に、クリスマスの予約表からゴミ箱の中にあるメモ紙までお持ち帰りになった。まあ渡さなくても良いとの事みたいだけど、こっちは早く終わって欲しいから素直に全部渡しました。
もちろん税務調査ってのはこれで終わりじゃありません。その後何度か3者面談(私と税務署職員と税理士の先生)が弊社で「あーだこーだ」と行われ、お菓子屋繁忙期も重なって相当ストレス溜めたけど、法人だからか?結局完全に終了するまで約3か月かかりました。
郵送されてきた書類がこちら(更正決定等をすべきと認められない旨の通知書)です。これがどんな内容の書類なのかはググって頂ければわかります。
正直言いまして、税務調査ってのは本当に面倒で精神的にも大変でしたが、パティシエとしてじゃなく経営者として「税」に関してとても勉強になりました。帳簿や経理に関しても更に勉強になる事が多くて、結果的には税務調査を体験できて良かったと感じております。税務調査されると必ず相当額持ってかれるという噂でしたが、ちゃんと経理してれば全然大丈夫です!
レジから現金抜くなんて事や売上を計上しない行為は絶対にやめましょう!間違いなくバレますから!!
まあベルジュールも税務調査される会社にまでなったんだなと思っております。調査員の方には最後に「今度は普通にケーキ買いに来てください」と言っておきました。
税理士のO先生、担当のTさん、ありがとうございました。