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米粉ロールケーキを作りはじめて16年目(15周年)

「最近は米粉ブームも過ぎたからね~まだ米粉やってるの?」なんて言われたけど

そもそもウチは流行りで作った訳じゃないんだよな~。

 

米粉ロールケーキの出発は2003年当時、消防団仲間の「うなぎの銘店・きむらや」Iさんのお父さんの一言から始まった。

「お米のケーキ作れないか?」

本人は何気ない一言だったと思う。でも自分は面白いと思った。それと同時期に、東京の某有名店にいたDちゃんとの電話で偶然にも「米の粉があるみたいだよ」と言われ、翌日速攻で問い合わせた。

翌週には米粉が届きすぐに試作。Dちゃんと相談し、ロールケーキが一番わかりやすくて良いんじゃないという事で何度も試作した後、当時ベルジュールで売れていた無添加生クリームの「純生ロール」を止めて、米粉のロールケーキを販売した。名前は「米太巻」。この名前は、現在の仕様は無いが、ロールケーキを太くする為に、クリームの中に米粉スポンジを太巻き寿司の様に入れた事がきっかけで商標登録もした。

販売後、案の定売れることはなかった。純生ロールケーキが欲しいお客様が多かったがやめなかった。

 

ある日の午後、男性のお客様が来た。「米太巻って面白そうなのでください」との事だったが、偶然にもその日は売り切れていた。だが、ここで何か六感というか、ナニカが頭に走った。いつもなら売り切れて申し訳ございませんと言うのだが、「今から焼くので、宜しければあと2時間程待っていただけますか?」と言ったところ、夕方までこの辺りを散策しているので、夕方また寄りますと仰ってくれた。

その後、夕方お客様はいらしてくれて、米太巻をご購入して帰って行かれた。

1週間後、一本の電話がなる。「●●テレビの●●という番組ですが、米太巻の取材をさせてもらえますか?」。もちろん二つ返事である。そして打ち合わせ当日、「あ!あの時の!」、、そう、上記のお客様で来てくれた男性だったのだ。あの時作っていなかったらどうなっていたか。今でもココが分岐点だったと思う。

テレビ放送翌日、150本用意したロールケーキは完売。以来、米太巻はベルジュールの人気ロールケーキになった。

 

だが、当時のロールケーキは「美味しくなかった」と思う(; ・`д・´)。ベルジュールの米太巻は作る度にマイナーチェンジしており、今でもそれは続いてるが、恥ずかしい位当時は食感が良くなかったし、味も甘かった。

 

その後、世の中が米粉ブームになってきた。オンラインショップには〇〇食品研究所とか、コンビニスイーツ関連の会社からよく注文が入った。間違いなく研究されるのだろうと思っていたが、真相はわからない。

また、米粉の会社から「うちの米粉を使ってほしい」という依頼が本当によく来た。その度に試作をしたが、結局最初から使っている粉に行きついた。でも、おかげでアル事が分かった。米粉の産地を限定すれば限定するほど個性は出て面白いが、通年して性質が安定しない粉が多かった。なので、ある時期は美味しくできるが、ある時期は全く使えないという事だ。

ベルジュールでは洋菓子用にブレンドされた国産米粉を使っている理由がソレである。性質が安定しないと、食べる度に味が違ったらお客様に失礼だからだ。

 

米粉ブーム真っただ中、テレビの取材も増えていき、百貨店のイベントにも何度も出させていただいた。

名鉄名古屋駅のスイーツショップにも1週間出店させていただき1300本の米太巻が売れた。

象印様のプレゼントキャンペーンに米太巻を使っていただき、600本の米太巻を全国へお届けした。

 

こうなってくると、周りは「もっとスタッフを増やさなきゃだめだ」「オーブンも新しいものに変えなきゃだめだ」等々言ってくる様になる。さらには「ロールケーキ専門店を作ったらどうだ!」「店舗を増やせ」とか!

時はロールケーキブームも重なっていたからだろうが、修行時代、最少人数で如何に効率良くお菓子を作り販売するかを徹底的に仕込まれた自分は、この手の話に一切聞き耳をたてなかった。

//www.belle-jour.com/hitorigoto/p-omoide

 

あと、ベルジュールは自分が小さい頃「3店舗」あったが、店舗数が多いデメリットを骨の髄まで知っているから店舗を増やすことにも全く興味がなかった。

あと、この米粉ブームも終わると思っていた。それは何故か?当時、小麦粉の高騰が続き米粉が変わりに使えるという事で国も支援した。だが現実は米粉の価格の方が高い。それも全然高い。すると、小麦粉の代わりというスタンスから、アレルギーの方へ転換していく。

当時、ある百貨店に出店した時には、米粉がなぜか勝手にアレルギーケーキのイベント的扱いにされどうにもならない状況になった。ベルジュールはアレルギー専門店ではない。でも百貨店催事に来てくれるお客様はアレルギーケーキを求めていらしてる。アレルギーのお客様のお気持ちは痛いほどわかる。でも、何かあっても当店は責任が取れない。小麦粉が一切入らない密閉空間で作っているわけじゃないし。この時は本当に大変だったが勉強にもなった。

そして最近ではグルテンフリーという言葉が生まれたが今後どうなるかはわからない・・・・。

 

 

 

 

2018年。米粉ロールケーキを作りはじめて16年目(15周年)

今日も焼成方法を変えてみたら、面白い具合に焼き上がり生地との会話が楽しかった。

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